14年夏プレスツアー間に実施されたセット訪問は、ゴールデングローブ賞に輝いたコメディー「Brooklyn Nine-Nine」と今年のエミー賞主演/ゲスト出演の2部門にキャスト3人が候補として挙がったドラマ「Masters of Sex」の2件でした。
7月16日午前11時から行われた「Brooklyn Nine-Nine」には、プロデューサー3人とキャスト9人の大所帯によるパネルインタビューが行われました。その後、セット内にキャストやクリエイター達が散らばって、個別インタビューを行いました。
TCA歓迎のサインも用意され、公式訪問の雰囲気だったが、パネルインタビューが始まると、クリエイターのマイク・シュアーとダン・グアーが大いに笑わせてくれた。 (c) Meg Mimura
私はアンドレ・ブラウアーが署長室に入るのを目撃したので、後を付いて行き一番乗り。ブラウアーの真ん前の椅子に着席して、インタビューを実施しました。
ABCの「Last Ship」でインタビューした時より、ずっとリラックスした感じ。「まだ悪役をしたことがないので、今後の目標としている」と語る。 (c) Meg Mimura
セット内では、御多分に漏れず、細かい所にどれだけ気を遣っているかを探検するのが醍醐味です。セットをデザインするのにお金がかかる訳だ!といつも納得してしまうのは、絶対にそんなものシーンに映らないよと断言できる細部への異常なこだわりです。微に入り細を穿つとは、まさにハリウッドのセットのことです。
「微に入り細を穿つ」の一例。雰囲気作りだと言われれば反論はできないが、関係者だけが面白がっているとしか思えない。 (c) Meg Mimura
午後5時、ラッシュアワーのハリウッドを突っ切って、ソニー撮影所に向いました。「Masters of Sex」は、5月20日のブログ「今年も進行中のエミー賞根回しイベント」でご紹介した、セント・ルイス市ワシントン大学で人間の性行動について共同研究した産婦人科医ウィリアム・マスターズと心理学者ヴァージニア・ジョンソンの公私を描く時代劇/人間ドラマです。この日は、マスターズが妻リビーと暮らす、1950年代築の邸宅に招待されました。
この日のために、小道具担当者が、リビーの優しい心遣いをタイマーとメモで表現。夕食はツナキャセロールのようです。 (c) Meg Mimura
1950年代に建てられた家屋に足を踏み入れたことがあるだけに、本物以上!と感激する評論家が続出しました。裏庭に出て、50年代を代表するオードブル各種とカクテルを楽しんでいると、三々五々撮影を終えた俳優が姿を現します。
玄関に陳列されていた50年代の衣装の数々。奥は子供部屋。 Photo: Eric Charbonneau/Invision for SHOWTIME
エミー賞ドラマ部門の最優秀女優賞候補にあがったリジー・キャプランは、受賞できると思うか?という質問攻めにあっていました。今年の穴馬はキャプランではないかと、予想しています。女性プロデューサー2人とセットデザイナー、衣装担当者なども、レセプションに姿を現しましたが、顔見知りのプロデューサー以外は、誰が誰なのか不明で困りました。
マスターズ博士役マイケル・シーンを取り囲み、インタビューが行われる。 Photo: Eric Charbonneau/Invision for SHOWTIME
左からリビー役ケイトリン・フィッツジェラルド、ジョンソン役キャプラン、シーン。この3キャラの奇妙な三角関係がドラマの核となっている。 Photo: Eric Charbonneau/Invision for SHOWTIME
左から英国人ローズ・マッカイヴァー(学長の愛娘ヴィヴィアン・スカリー役)、エミー賞根回しイベントで最後まで気長にサインに応じていたテディー・シアーズ(オースティン・ランガム博士役)、舞台女優アナリー・アッシュフォード(ベティー・デマイロ役)。Photo: Eric Charbonneau/Invision for SHOWTIME
シーズン2開始が待ち遠しい「Masters of Sex」のセット訪問でした。病院や大学の研究室など、他の施設が見られなくて残念でした。







