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Channel: ハリウッドなう by Meg
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2016年3月に開催されたエミー賞根回しイベント

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3月から2016年エミー賞根回しイベントが始まっています。今年もATASの劇場が改築中のため、イベント会場は昨年同様LA中に拡散しており、夜運転したくない私は、どのイベントに敢えて参加するか?厳選せざるを得ません。 【3月のスケジュール】 3月22日「You Me Her」(Audience Networkで放送されている三角関係を描いた新コメディー) 3月24日「Crazy Ex-Girlfriend」(昨年9月7日「レイチェル・ブルーム、プリヤンカー・チョープラーの魅力でお薦め!」でご紹介した、CW局の一押しロマコメ・ミュージカル) CrazyExGirlfriendInvite.jpg CWから送られてきた根回しイベントへの招待状。 3月初旬「Crazy Ex Girlfriend」への招待状が舞い込みました。待ってました!と、受け取るや否や即答しました。 CrazyExPoster.jpg 入口に掲示された番組のポスター。レベッカの狂気の沙汰が巧みに表現されている見事なポスターだ。 (c) Meg Mimura 会場は、幸いATAS本部のはす向かいにあるEl Portalと言う360席の古い劇場です。ATASのレナード・H・ゴールデンソン劇場が600席余りだったので、席を確保しなければ入場することさえできないだろうと思い、早目に出たつもりだったのですが.... CrazyExMarquee.jpg エル・ポータル劇場のマーキーには、本日の出し物「Crazy Ex-Girlfriend」とレイチェル・ブルームの名前が表示されている。 (c) Meg Mimura 到着した時には、劇場の前に長蛇の列ができており、開場と共に全席が埋まってしまうほどの人気です。幸い、入口近くに設けられたプレッツェルとボバ・カート(番組内でよく話題になる食べ物が振舞われました)を館内に持ち込んで食べようと参加者が並んでいる間に、会場に滑り込み、前から3列目中央に陣取ることに成功しました。 ブルームが舞台に登場し短い挨拶をした後、いきなり下着姿になり、パイロットで歌った「The Sexy Getting Ready Song」を共演者2人と歌って踊り、会場を大いに沸かせました。何しろ、この番組のファンのみが会場に詰めかけているので、他では見られない「スペシャル・ライブ・パフォーマンス」は格別です。 CrazyExDance.jpg 左からピート・ガードナー(レベッカの上司ダリル役)、ブルーム(レベッカ役)、ドナ・リン・チャンプリン(レベッカの同僚兼母親代わりポーラ役)が、下着姿でデートに出かける前のおめかしの様子を表現するスペシャル・ライブ・パフォーマンスを披露。 (c) Meg Mimura このオリジナル曲はパイロットの目玉だったので、スペシャル・ライブ・パフォーマンスでレベッカ+他のキャラが参加したことに大いに意義がある。 ブルームは、本年1月ゴールデングローブ、コメディー部門女優賞を受賞した今一番売れっ子の’トリプル・スレット’(歌って、踊って、芝居ができる芸人)以上の才能の持ち主ですが、庶民的な気さくさが売りです。人間の’哀しさ’を熟知した上で、醜い面を敢えてさらけ出す自虐的ギャグが、他のコメディエンヌには真似できない点です。 CrazyExPanel.jpg パネルインタビューに参加した(左から)ガードナー、作詞作曲家アダム・スラセンジャー、クリエイター/プロデューサーのアライン・ブロッシュ・マッケンナ、自作自演のブルーム、ジョシュ役ヴィンセント・ロドリゲス3世、チャンプリン。 (c) Meg Mimura ポーランド系アメリカ人のブルームは、「根暗だからポーランドは居心地が良いけど、太陽が燦々と降り注ぐカリフォルニアは、いつも陽気な’振り’をしていないと嫌われるから疲れる」と言います。確かに、いつも明るく、楽観的に=テンションを上げた状態を維持するほど、しんどいことはありません。 ジョークのはけ口、あるいは溢れる想いを表現するために、オリジナル曲が巧みに使われています。ファンの願いが叶って、シーズン1のサウンドトラックが発売されました。なかなかの名曲があり、私はミュージッックビデオを出して欲しいと希望していましたが、当座YouTubeにCW局が何曲もあげているので、興味ある方は是非ご覧ください。 私のお薦めは、 1位 Sex with a Stranger 2位 Settle for Me 3位 The Sexy Getting Ready Song 4位 I'm in a Sexy French Depression 5位 You Stupid Bitch 本作はロマコメ・ミュージカルではありますが、自らうつ病を患ったこともあるブルーム曰く、「恋愛って何なのか?自分を100%受け入れる前に、人を愛せるのか?がテーマよ」と述べ、人間としての奥深さを披露しました。是非、エミー賞をとって欲しい、一見軽いノリながら、底深い今時珍しいロマコメです。少なくとも、「トリプル・スレット+α」のブルームを認めてあげてください、ATAS俳優グループの皆々様。

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