5月2日、「American Crime」の根回しイベントに参加しました。シーズン1は、限定シリーズの候補には挙がったものの、エミー賞は逃したので、今年こそ!と言う、意気込みが感じられます。
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(左から時計回り)コナー・ジェサップ(テイラー・ブレイン役)、ティモシー・ハットン(ダン・サリバン)、{奥}アンドレ・L・ベンジャミン(マイケル・ラクロワ)/{手前}トレヴァー・ジャクソン(ケヴィン・ラクロワ)、レジーナ・キング(テリー・ラクロワ)、フェリシティ・ハフマン(レスリー・グラハム)、リリー・テイラー(アン・ブレイン)。
昨年は、ABCの撮影所で開催されましたが、今年はハリウッドにあるDirectors Guild of America (DGA)の劇場で行われ、多数のATAS会員が参加しました。4月10日に、同劇場でDeadline社主催の「The Contenders」でもご紹介しましたが、「American Crime」シーズン2について主演女優3人が夫々の役所を語りました。
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入り口に堂々と展示された今年の番宣ポスターの巨大版。 (c) Meg Mimura
参加者が劇場に入る前に、珍しく(?)ワインとおつまみのおもてなしが待ち受けていました。大型ポスターの裏側では、レッドカーペットが進行中だったので、私は裏側に回って写真を撮ることにしました。
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珍しくドレスアップしたハフマン(左)とストレートヘアに戻したキング。本当に仲が良さそうだ。 (c) Meg Mimura
この日は、シーズン2最終回を試写後、パネルインタビューが始まりました。シーズン2は、「未だに口にし難いレイプを扱うと決まっていたものの、リサーチをしている内に男子高校生同士のレイプに急遽切り替えた」と語るのは、リドリーとマイケル・J・マクドナルドのクリエイターチームです。又、最終話でふんだんに使われたコロンバインの乱射事件体験者の言をいかに引き出したかをリドリーが説明、会場は神妙に聞き入りました。
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左からリドリー、ハフマン、キング。劇団の公演のように、演題毎に団員の役所が変わることが特徴の「American Crime」。ご覧のように、ハフマンもキングもシーズン1とは別人に変身! (c) Meg Mimura
シーズン1では、リドリー曰く「(イスラム教徒なので)目だけで演技した」キングでしたが、それが認められたのか、エミー賞助演女優賞を受賞しました。シーズン2ではカーリーヘアに切り替え、製薬会社の重役/インディアナポリスの名士テリー・ラクロワに変身!しました。地位を濫用して独り息子ケヴィン(ジャクソン)を守ろうとする過保護な母親でしたが、数々の出来事から何かを学び成長したのは、このキャラだけでした。
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左からキング、ジャクソン、ジョーイ・ポラーリ(エリック・タナー役)、アンジェリーク・リヴェラ(エヴィー・ドミンゲス役)。特にリヴェラは、ヒスパニック系の問題児を演じていたので、すっかり見違えてしまった。(c) Meg Mimura
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左からジェサップ、テイラー、マクドナルド。ジェサップは、「フォーリング・スカイ」のベン・メイソン役から、すっかり大人になった。テイラーのみが、外見は余り変わらないが、息子テイラー(ジェサップ)をどう守れば良いのか悩むレストランの店長役。(c) Meg Mimura
昨秋の数々の番組の中で、続きが観たい!と思わせる唯一の地上波局の継続番組としてご紹介しましたが、(2016年3月7日の「現在進行中の新作『Billions』と『The Circus』が面白い」を参照)ホモフォビアがシーズン2の核心です。背景に見え隠れするのは、私立対公立高校、階級/教養/貧富の差、陰湿化するいじめなどです。
現代の親が抱えているとてつもなく大きな問題が提示されていると同時に、若者が直面する数限りない障壁が赤裸々に描かれています。
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被害者テイラーから、加害者に移行する過程を見事に演じたジェサップ。将来は明るい!(c) Meg Mimura
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この事件で、一番損をしたエリックを巧みに演じたポラーリ。ジョー・ジョナスにそっくり!と言うと、「ディズニーのタイプなのかも?」と笑う。(c) Meg Mimura
重厚で気が重くなりますが、見応えのある限定シリーズでした。現代の若者でなくて良かった!と思うと同時に、親にならなくて良かった!と胸を撫でおろしました。
シーズン3については、4月10日に同劇場で開催された「The Contenders」の一環「American Crime」のセッションで、リリー・テイラーが「もう脚本に取り掛かっているって聞いたんだけど....」と仄めかしたのに対し、この日は全く言及されませんでした。更新、危うし?
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雇われ校長/冷血漢を演じたハフマンは、「政治家の気持ちが良く解ったわ!だって、レスリーは『全体を考えれば、数人の犠牲者は止むおえない派』ですもの。そんなに責めないで~!」と弁護。(c) Meg Mimura
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