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Channel: ハリウッドなう by Meg
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レイチェル・ブルーム、プリヤンカー・チョープラーの魅力でお薦め!

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映画、テレビに関わらず、アイデアが枯渇して久しいエンタメ業界。しかも、テクノロジー時代の視聴者は、忍耐力が皆無の上、シンプル=つまらないの方程式が出来上がっているため、制作陣の苦肉の策は、過去にヒットした作品をあの手この手で’改善’することです。 ’改善’には 1)ストーリーの切り口を変える 2)キャラの人種や性別に21世紀の世相を反映する 3)ジャンルを幾重にも重ねて複雑にする などがありますが、リスクを嫌うハリウッドでは「前代未聞」のレッテルを貼られないことが鍵です。但し、いかなる手を講じても、主人公のキャラに’続きが観たい!’と思わせる魅力がなければ、ポシャることは間違いありません。 今回ご紹介するのは、それほど斬新なアイデアではない分、役者の魅力で’続きが観たい!’と思った作品です。 先ず、昨年は「Jane the Virgin」を放って、局自体の株が上がったThe CWの「Crazy Ex-Girlfriend」です。「フェリシティの青春」に「SMASH/スマッシュ」を掛け合わせた作品をイメージして頂ければ、大体内容はお分かりになるかと思いますが、タイトルとは裏腹に、歌って、踊って、大いに笑える優れものです。 【動画】ドラマ「Crazy Ex-Girlfriend」トレーラー サマーキャンプで2ヶ月付き合ったジョシュ・チャン(ヴィンセント・ロドリゲス3世)にあっさりと振られたレベッカ・バンチ(レイチェル・ブルーム)の、10年後の恋人奪還作戦を綴るロマコメ・ミュージカルです。マンハッタンの一流弁護士事務所で出世街道を真っしぐらに走っていたレベッカが、10年前に逃がしたジョシュを取り戻すため、出世を棒に振って後先省みず、ジョシュの故郷カリフォルニア州ウエスト・コヴィーナに引っ越す一途さと、初っ端からレベッカに気があるグレッグ・セラーノ(サンティノ・フォンタナ)との三角関係が出来上がる点が「フェリシティの青春」と類似しています。ロマコメ・ミュージカル仕立てにしたことで、ひねりを効かせています。 mimura192my.jpg レベッカを嫌味なく演じるブルームは、自作自演のコメディをオンライン発信して有名になった。「テレビシリーズを作らせてもらえるなんて、信じられないわ!時々、ドッキリカメラのカモにされているんじゃないか?と周囲を見回しちゃう!」と笑う。地元で育ったからこそ、何の変哲もないLA郊外の町ウエスト・コヴィーナを’ビーチから2時間、ラッシュ時には4時間’などと、笑い種にできる。 WENN.com 元々、ブルームと映画「プラダを着た悪魔」の脚本を書いたアライン・ブロッシュ・マッケンナが、プレミア・ケーブルShowtimeのために創作した作品です。Showtimeでは、プレミア・ケーブルが武器として使用してきた規制無しの’描写’で大人向けの30分コメディに仕上がっていたようですが、今回CWで放送が決まって、1時間(と言っても正味42分ですが)ものになり、地上波向けに書き替え、「長くなった分キャラの数を増やしたり、各キャラを深く掘り下げる予定」とクリエイターコンビが披露しました。 見所は盛り沢山ですが、 1)恋人奪還作戦=若気の至りを斜に見ながらも、応援する女の友情を描く 2)太陽とビーチがテーマのカリフォルニア文化の実情を、ウッディー・アレン女版レベッカの目から面白おかしく描く 3)ブロードウェイのベテラン達が配役されている本格的ミュージカルで、毎話あらゆるジャンルのオリジナル2~3曲を楽しめる など、とにかくミュージカル好きには堪らない、一緒に歌って、踊りたくなる作品です。 一方、ABC「Quantico」は、「グレイズ・アナトミー」X「HOMELAND/ホームランド」と言う触れ込みで、鳴り物入り秋のデビューが見込まれるサスペンスドラマです。米連邦捜査局の捜査官になることを目指してクワンティコのFBIアカデミー集まって来た新入生のドラマで、主人公アレックス・パリッシュ(プリヤンカー・チョープラー)が仲間内に潜んでいたテロリストを捜査します。パイロットは、特に’続きを観なければ!’と思わせる魅力に欠けていましたが…. 【動画】ドラマ「Quantico」トレーラー 8月4日、ビデオインタビューで目の前に座っていたチョープラーの眩いばかりの美しさにすっかり魅了されてしまいました。私の大好きなフクシャピンクのドレスを褒めると「4時間しか寝てないから、ドレスだけでも明るくしようと思ったの」と気さくに打ち明けるチョープラー。憧れのアメリカのテレビシリーズに初主演することが何よりも嬉しそうで、多様性を重視するABCの配役が痛くお気に入りのようでしたが、「逞しくてセクシーなジェイソン・ボーンの女版を観て欲しい!」と言います。過去にボクサーや刑事役もこなしているので、体を鍛えることには何の抵抗もないようです。但し、待ち時間なしで、「1日15時間以上働くテレビ業界には、まだ慣れない」とも言います。昨夏、初めてお目にかかったヴィオラ・デイヴィスも息を呑むほどの美しさでしたが、チョープラーは2000年のミス・ワールドに選ばれただけあって、気品のある物腰が絶世の美女と呼ばれる所以ではないでしょうか? mimura193my.jpg 長い一日を乗り切ったチョープラーは、グリーンのドレスに衣装替えしてABCのオールスター・パーティーに登場。アジア人女性に珍しい低い、落ち着いた声が魅力だが、「そんな太い声では婿取りは無理!とよく注意されたわ」と、私と同様の’苦い体験’を打ち明けてくれた。絶世の美女にも悩み(?)があるのだ。 WENN.com クリエイターのジョシュア・サフランは、「アレックスを水先案内人とする群像劇で、各キャラの過去に遡り、ドラマはテロ事件発生後のNYを現在進行形で描く『LOST』形式にした」と手の内を明かしました。女でもぞっこん惚れてしまうチョープラーを観るのが目的ですから、複雑過ぎて何が何だか?にならないようにお願いしたいものです。 ビデオインタビューの後、早速チョープラーのミュージックビデオやコマーシャルを観ましたが、「Crazy Ex-Girlfriend」のブルームと同じく、歌って、踊って、演技もできる所謂’トリプル・スレット’(三分野に優れた人)です。前回、ご紹介したサラ・ヘイも実は’トリプル・スレット’だったりして….

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