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Channel: ハリウッドなう by Meg
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エミー賞根回しイベント「Food Network Star」のおもてなし

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毎年、6月に始まる「Food Network Star」は、歴代のFood Network局のスターシェフを選ぶ勝ち抜き戦番組です。今年で8代目になるスターシェフは、全米から応募した素人、玄人12人の中から選ばれます。カメラテストあり、ストレス対処テストあり、料理の腕前だけでなく、料理番組のユニークさから、自分ブランドを生み出す売り込み力や、美味しそう!作ってみよう!と思わせる表現力の豊かさまでを巧妙に試す仕掛けになっています。毎年、ハードルの数が増える上、高さもどんどん上がって行きます。料理の腕前だけではなく、料理番組の顔となる人柄と魅力がないとカメラの前には立てないからです。 5月29日に開催された「Food Network Star」のイベントは、局の名に恥じない美味しいイベントでした。先ず、局のマーケティング部長の挨拶に始まり、6月9日放送開始のスターシェフ勝ち抜き戦2013年度の第1話を試写、その後審査員兼コーチを務めるアルトン・ブラウン、ボビー・フレイとジャダ・デ・ラウレンティスが、番組や局の裏話を披露しました。昨年、単独で舞台に立ち、ウィットに富んだ受け答えで、会場を笑いの渦と化したブラウンですが、今年は後輩の美形カリスマ・シェフのデ・ラウレンティスにたじたじの態でした。 FNpanel.jpg 左からモデレーターのピート・ハモンド、フレイ、デ・ラウレンティス、ブラウン。「局まで地下鉄で通える'安い'人材だったから白羽の矢が立った」と告白したフレイ。今年の勝ち抜き戦に参加していたら、魅力不足で早々に退場を命じられる? ちなみに、ブラウンはFood Network局の米国版「料理の鉄人」の実況/解説を担当しています。ボビー・フレイは、「料理の鉄人」で森本正治と対戦したことがある、ニューヨーク出身の料理人で、「Iron Chef America」の鉄人の一人でもあります。「24時間、食べ物のことばかり放送する局?」と、1993年の開局後も、いつまで続くことやら?的非難を浴びたものの、数年前からエミー賞のリアリティー部門に出品が許され、視聴率も確実に伸びています。 Giada.jpg デ・ラウレンティス(右)と写真撮影するファン。美形カリスマ・シェフの売りは、ライト・イタリアンと祖父(ディノ・デ・ラウレンティス)の撮影現場で育った思い出話。役者をかじったこともあるが、本局のフード・スタイリストから一躍カリスマ・シェフに昇格したシンデレラ・ガール。 この日までに、「Food Network Star」は三話までしか録画が終わっておらず、誰が今年のスターにのし上がるのか、毎週日曜日午後9時の放送を楽しみにしているファンが集まりました。私も毎夏、楽しみにしている番組で、5、6代目と続けて誰が優勝するか私の予想が的中しました。今年はベトナム系二世のヴェットを応援しています。何しろ、このシェフは「Iron Chef America」でフレイに勝った凄腕の持ち主ですが、アジア人の控え目や謙遜が災いして、'芸人'になりきれないため、四苦八苦しています。 FNreception.jpg レセプション会場の中庭では、エミー像の下にある水が流れる壁に、局のロゴが大々的に表示されていた。 パネルディスカッション後、鱸の香味野菜焼きやマッシュルームのカヴァテッリ(芋虫形のパスタ)、牛肉煮込みソース+ラビオリ、アンティパスト、サラダ、デザート各種など、局の名に恥じない美味しい料理が振る舞われました。しかも、お土産まで出て、ここ4〜5年のケチケチイベントと比較して、票獲得に熱心なことが一目瞭然でした。但し、エミー賞をねらっているリアリティー部門もリアリティー・コンペ部門も番組の数が山ほどある上、リアリティー番組を忌み嫌っていて、いやいや投票しているATAS会員が、シェフ選びに「アメイジング・レース」並みの意義を見いだすでしょうか? FYCscreeners.jpg 帰りに手渡された、投票前に視聴すべき番組の数々を収めたDVD2枚。 Giftbox.jpg お土産はカップケーキ型ラザーニャ2個。箱の上にも、投票を促す番組とホストの一覧表がしっかりと貼付けられていた。

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